介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材がどういった傾向なのか、ぜひ知っておきたいこと。今回は福祉用具・介護機器のリースからスタートし、数々のグループホームや高齢者専用住宅からレストランまで、多岐にわたる介護ビジネスを展開する「株式会社アイシマ」の採用担当、奥田貴生さんにお話しを伺いました。
<取材・文 中条佳子>
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グループホーム ほのぼののみなさん(仮)
○●○ インフォメーション ○●○
株式会社アイシマ
グループホーム、小規模多機能施設、高齢者住宅、訪問看護施設、訪問介護・入浴施設、レストラン
神奈川県横浜市瀬谷区三ツ境73-7
TEL : 045-360-6021(代表)
FAX : 045-360-6051
http://www.aishima.co.jp/
仕事ができることよりも、人間性が一番大事!
アイシマが運営する数々のグループホームでは、食事を作る際には元気な利用者の方に手伝っていただくなど、あらゆる形でコミュニケーションを大切にしています。そういった点から、採用の決め手になるポイントについて伺いました
「介護の仕事ができる、できないではなくて、人間性が一番大事ですね。利用者様とコミュニケーションをしっかりとって、仕事仲間との協調性も保てる方が、仕事をやっていく上でうまくいくと思います。面接で15秒くらいお話しをすれば、だいたいわかります。その決め手になるのは、話し方や受け答え方ですね。こちらの質問に的確に答えられるかどうかも大切です」(奥田貴生さん)
経験のない方には、なぜ介護の仕事をやりたいのか、また経験者の方には、なぜグループホームで働くことを希望したのか、という点について質問することが多いそうです。特に後者において、グループホームで働いた経験もないのに「特養と比べたら楽だから」といった理由を述べる方は、不採用にするケースもあるそうです。
「しかし弊社では、余程のことがない限り、不採用にはしないんです。私と施設部長で面接をさせていただきますが、かなり採用率は高いと思います。人間性の部分で見させていただいて、採用できると判断した方には、即答で面接のときにお伝えします」(奥田さん)
介護業界でも面接時の服装と言葉づかいは大切です
面接時の印象はかなり重要なので、服装にもなるべく気を配るという点は、どの職種でも同じ。ただ介護業界の中途採用の面接では、Tシャツにジーパンなど、ラフな服装で来る方がとても多いそうです。
「服装と言葉づかいが良ければ、経験がなくても大半は採用します。でも、男性はネクタイ、女性はスーツで来る方は半分程度ですね。主婦層は、経験者、未経験者問わず、とくに服装がカジュアルな印象を受けます。同じグループでも、看護師の方はその辺をきちんと意識されていましたね。私はグループ関連の医療法人で、看護師さんの面接を行っていましたが、それなりにみなさんは服装にもしっかり気をつかって面接にいらっしゃっていました」(奥田さん)
アイシマに着任して約4年になる奥田さんは、一般的に介護業界は、簡単に職につけると見られているのかもしれない、とおっしゃいます。だらしない服装や話し方の端々に、介護業界を甘くみているような雰囲気を感じる、とのこと。おそらく奥田さんに限らず、そう感じている採用担当者も少なからずいることでしょう。面接の際は最低限のきちんとした服装で臨みたいものです。
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