就職活動でもっとも重要なのが「面接」です。特に、介護業界では、書類審査にはさほど重きをおかず、面接で採用・不採用を決める、という事業者が多数。
重視される面接だからこそ、気を付けるべきポイントは知っておきましょう!
面接の時にどんな行動や対応をすると、マイナスの印象を与えてしまうの?
先日、面接を受けたけれど採用に至らず、落ち込んでいます。用意していた答えどおりしっかり話せたと思うのだけど…。どこがいけなかったのか、わかりません。面接で、これをやったらマイナスだよ、というポイントがあれば、教えてほしい!
手抜きの履歴書は、やる気がない証とみられることも
介護業界では、書類選考ではなく、実際に会っての面接を重視するという事業者がほとんど。そのため、履歴書を軽く考えている応募者が多いようです。
たとえば、履歴書の字が汚い。必要事項が埋まっていなくて、履歴書がスカスカ、履歴書の用紙がヨレヨレ…など。なかには、写真欄にスナップ写真を貼ったり、応募先の会社名を間違っているようなケースもあります。
人物重視だし、どうせ会って質問にも答えるのだから、そこで履歴書の空白部分などは補足すればいい…?
いいえ! それは考え違い。いかにも手を抜きました、という履歴書を手にした瞬間、面接をする前から期待度は急降下です。
話す内容さえ良ければいい、ということではありません。服装や言葉遣い、態度にその人そのものが映し出されます。「人を見る」ということは、そういうことなのです。だらしのない服装や、気持ちがこもっていない履歴書で臨めば「仕事を甘く見ている」、「常識がない」と受け取られても仕方ないでしょう。
たとえ字がヘタであっても大丈夫!
丁寧に書いてあれば、「ここで働きたい」という気持ちは伝わります。真剣に面接に臨む気持ちがあるのなら、履歴書もしっかり書き上げましょう。
※採用担当者に好印象を与える履歴書の書き方は、こちらの記事を参考に。
無愛想な表情は、人と接する仕事にはマイナス
面接では、表情がとても大切です。意識していましたか?
緊張していることを差し引いたとしても、終始表情が乏しいのでは、どんなに話す内容が素晴らしくても、採用に二の足を踏んでしまいます。緊張している顔と、暗い顔や無愛想な顔は違うのです。
介護職は、人と接する仕事。採用したら、この人が利用者やその家族とどう接してくれるだろうかと考えながら面接は進みます。それなのにずっと無愛想なままでは、どう言葉でやる気を伝えてもマイナスな印象を与えるだけ。
笑顔が魅力的な人や、明るい表情で面接の場をなごやかにできる人は、まさに介護の現場にほしい人物。当然、ポイントも高くなります。
また、面接では第一印象が大きく影響します。入室した際に、目を見て挨拶ができないようでは、印象は良くありません。話をしているときも、目を合わさず視線をそらしてしまうと、いかにも自信がなさそうなので注意。まっすぐ面接官の目を見て話すようにしましょう。
自分の意見を主張しすぎるのも要注意
面接で、やる気を前面に出したいあまりに、自分の意見を主張しすぎるのも、マイナスに働く場合があります。
特に経験者の場合、それまでやってきたやり方に固執してしまうことがあるので注意しましょう。せっかく経験をアピールできても、「この人、仕事はできそうだけど、融通がきかず手がかかりそうだな」と思われたのでは、残念ながら採用は遠のいてしまいます。
自分がめざす介護の形があったとしても、あくまでも、主役は利用者。求められるのは、利用者に合わせて臨機応変に対応できる人。「自分が、自分が」というタイプだと利用者中心の介護はできないでしょう。それに、現場のチームワークを乱す元になるかも、という印象にもつながります。
また、応募先の理念、やり方と異なることを主張するのもおすすめしません。中には、「こんな風に臆せず意見を言ってくれる人がほしい」という事業者もいるかもしれません。しかし「あなたの考え方は、うちとは合わないかもしれませんね」と言われる可能性の方が大きいでしょう。
転職にあたっては、まず介護の理念が自分の考えと一致した事業所を選ぶことが重要。そのうえで、細かい点については、それぞれの事業者のやり方に合わせる柔軟さが必要です。「郷に入っては郷に従え」とよく言います。そんな柔軟さがあるかどうかも、面接のチェックポイントと心得ましょう。
自分の言葉でなければ、薄っぺらな印象に
面接では、面接官の質問に自信を持ってスラスラと話したほうが印象が良いだろうと考えがちですが、実はすべてにおいてそうとは言い切れません。
いかにもマニュアル通りの答えを口にしているだけなら、そこを面接官に見透かされてしまいます。逆に、薄っぺらな印象を与えてしまうでしょう。
少しぐらい言葉に詰まっても、それが自分の言葉で語られたコメントなら好感度UP!
緊張してたどたどしくなっても、一生懸命答えようという姿勢は誠実な印象を与えます。
面接はお互いの相性を確かめ合う場。自分をよく見せようと考えすぎない方がいいでしょう。
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