介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材がどういった傾向なのか、ぜひ知っておきたいこと。
このコーナーでは、これまで6か所の施設の採用担当の方にお話しを伺ってきましたが、今回はその要点をまとめて掲載します。
<取材・文 中条佳子>
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資格も大事だけれど、結局人柄が一番大事
採用担当者の方の多くが語っていたのは、介護の資格や介護歴がある人でも、現場ではやさしい態度で高齢者の方と接することができなかったり、現場に出たがらなかったりする場合があるということです。そのため、履歴書に書かれている内容より、人柄が重要視される担当者の方が目立ちました。
「経験者が、他でやっていたから、ということをあまり重要視していません。経験よりもまず人柄をみます。その上で、今までやってきたことを活かせることができるかというマッチングですね」
「和翔苑」施設長 丹沢正伸さん 第1回
「介護の仕事ができる、できないではなくて、人間性が一番大事ですね」
「株式会社アイシマ」取締役 管理部部長 奥田貴生さん 第2回
採用する年齢は施設次第
施設によって若いスタッフを多く採用する傾向がある反面、年齢が高くても経験とやる気があるなら年齢を問わないところや、積極的にシルバー採用に取り組む施設もありました。
「パートの方では、75歳の定年までいた方がこれまでで2人くらいいました。介護の経験があれば、65歳以上でも採用させていただいています」
「株式会社アイシマ」取締役 管理部部長 奥田貴生さん 第3回
目標がある人が望ましい
資格や年齢以外に、採用担当としてどういったポイントでスタッフを選ばれるのか訊いたところ、「何をしたいのか目標が定まっている人」という意見も多くありました。
「この施設で何をしたいのかという目標やビジョンを持っている人ですね」
「株式会社みなみ 江戸川ケアセンター」施設長 照屋浩二さん 第1回
「3年後、5年後という目標をもてる仕事が他にあるのか、この業界で働く人には、そこを考えてほしいですね」。
「和翔苑」施設長 丹沢正伸さん 第4回
礼儀や服装はしっかりと
介護の仕事をする際には、動きやすい服装が一般的ですが、面接とは切り替えるべき、と多くの担当者の方の談。だらしない服装は禁物です。最初の印象はかなり重要なので、服装にもなるべく気を配って面接に臨みましょう。ましてやきちんと挨拶ができない人は、社会人としてもアウトです。
「介護経験がある人でも、(利用者様と)丁寧な接し方ができない人がいます。利用者の方が挨拶しているのに、それを無視してしまう人もいます」
「株式会社みなみ 江戸川ケアセンター」施設長 照屋浩二さん 第4回
「だらしない服装や話し方の方も多く、そういう人とのやりとりの端々に、介護業界を甘くみているような雰囲気を感じます」
「株式会社アイシマ」取締役 管理部部長 奥田貴生さん 第2回
次回も引き続き、これまでのまとめを掲載していきます。
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