介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材がどういった傾向なのかということは、ぜひ知っておきたいこと。今回は、建設事業から始まり、現在は介護事業まで手掛ける「工藤建設株式会社」のケアブランド「フローレンスケア」の人事採用担当、後藤俊明さんにお話を伺いました。
<取材・文 横田 泉>
*この記事の1回目、2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら
「研修ではスタッフの生の声を聴くことができます」と話す後藤さん
○●○ インフォメーション ○●○
フローレンスケア/工藤建設株式会社 介護事業運営本部
介護付有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム・グループホーム・デイサービス・居宅介護支援事業・訪問介護事業
神奈川県川崎市高津区久本3-5-7 新溝ノ口ビル5F
TEL:044-712-0951
FAX:044-712-0952
http://www.good-care.jp
「研修ではスタッフの生の声を聴くことができます」と話す後藤さん
フローレンスケアでは、採用後に定期的に研修を行っているそうで、そこはスタッフ育成の側面とは別に、現場で起こっている生の声が聴ける場にもなっているとのことです。
「新卒採用の場合、まずは入社時に本部で2週間研修を行います。その後、各ホームに配属となり、先輩について日中の出勤時間帯の仕事をしっかりと学び、一通りの仕事ができるようになると、夜勤もデビューすることとなります。ホームにより若干時期は違いますが、入社から3~4か月目で夜勤もできるように指導しています。その後、入社3カ月後、6カ月後、1年後と定期的に本部主催の研修を行います。この入社後研修の目的は、業務の振り返りと情報共有の場。同期同士が集まると、安心感もあるのか自分の職場環境を話したりして盛り上がったりもするので、いわゆる息抜き的な意味合いもあります。その話のなかで、現場での本音部分も垣間見ることもできます。また発表やグループワークを行い、同期同士で刺激し合ったりすることで、モチベーションのアップにもつなげています」(後藤さん)
ちなみに「フローレンスケア」では、スタッフのなかに「リハビリスタッフ」をホームに常駐させており、同社の介護サービスの大きな特徴となっています。こちらの人材も、現在フローレンスケアでは募集をしているそうです。
「リハビリスタッフとは、ご入居者のリハビリプログラムを作成、実施するスタッフで当社では理学療法士、作業療法士の資格保持者に活躍いただいています。経験が問われる職種ではありますが、フローレンスケアでは育成環境も整っていますので、介護業界でがんばっていきたいと考えている方は、ぜひチャレンジしてほしいですね」(後藤さん)
中途採用の社員に求めるのは「サービスの意識」
フローレンスケアは、2013年に10周年を迎え、新卒入社の社員の割合を少しずつ高めており、今後はもっと増やしていきたいと、後藤さんは言います。
「新卒入社の社員を増やすことで、フローレンスケアの理念浸透の底上げができます。そして今後は新卒入社の社員からホーム長になる人材が出てくればと思っています。新卒で入社しステップアップして、フローレンスケアのブランド価値をさらに高めてほしいです」(後藤さん)
とはいえ、新卒と同様に、職場を支えるスタッフとして重要なのが中途採用の社員の存在。中途採用社員に求めることに関しては、次のように話します。
「中途採用社員の多くは、新卒とは違い介護の経験を積まれています。介護のプロとしての技術・知識・経験をもち、ご入居者目線を常に意識され、そして当社の理念に共感していただけることが、採用する上で重要になると思います」(後藤さん)
思いやりをもって入居者の方と接するとともに、サービスとして質の高い介護を提供する。そうしたケアを実践するためには、優しさと同じぐらい介護に真剣に向き合う気持ちが必要とされるようです。
*この記事の
1回目、2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら
●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●
介護求人ナビの求人数は業界最大級! エリア・職種・事業所の種類など、さまざまな条件で検索できます