■書名:福祉教科書 介護福祉士 完全合格テキスト 2017年版
■著者:国際医療福祉大学 医療福祉学部 医療福祉・マネジメント学科(監修:小林 雅彦)
■発行:翔泳社
■発行年月:2016年5月19日
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基本をしっかりおさえた内容で、2017年の介護福祉士試験の合格をめざせる
本書は第29回介護福祉士国家試験の合格を目指す人に向けて執筆された試験対策本。昨年発売になった2016年度版は、わかりやすいと評判で読者満足度の高いテキストだった。
第29回介護福祉士国家試験は、平成29年1月下旬に実施予定。マークシート五肢択一方式で、問題数は120問ある。試験の出題科目数は11科目と総合問題。本書は1冊でその試験範囲をすべて学べるような構成となっている。介護保険制度はたびたび改正されるが、本書では最新の法改正、新制度にも対応している。
解説しているのは、国際医療福祉大学 医療福祉学部 医療福祉・マネジメント学科の教授や講師陣。同大学は、医療・福祉の専門職を養成する総合大学で、介護福祉士をはじめとする福祉資格の合格実績がトップクラスであるという。
本書は「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」といったテーマごとに章立てで構成されている。
●人間社会とコミュニケーション
●介護の基本
●生活支援技術
●発達と老化の理解
など、全11章にわたり、基本をしっかり押さえて解説を行っている。
随所に勉強がスムーズに行えるような工夫も凝らされている。
各項目の最初のページに明記された「星のマーク」もそのひとつだ。星の数で試験の頻出度の多さがわかるようになっている。ページの端には、「ココが出た」というアイコンも表示。いつの試験でどのような問題が出たのかも掲載している。試験の頻出度、過去に出た問題などがわかるので、過去の傾向に沿って試験対策を行いたいと考える人にはぴったりではないだろうか。
また、「知っトク」「用語解説」「ひとこと」といった注釈も豊富だ。注釈の解説を読むことで、さらに理解が深まるため、覚えたことが記憶に残りやすい。
各章の最終ページには、自分がどのくらい理解できたかを確認できる「理解度チェック 一問一答」が掲載されている。学習した内容がコンパクトに収まっているため、すき間時間を使っての復習にも適している。
巻頭には、「人口ピラミッド」「福祉政策」「要介護者のいる世帯の状況」など、知っていると便利な統計データもカラーで掲載。試験対策だけではなく、現在の状況や環境がわかることも嬉しい。
この他、本書には、赤い透明シートが付いている。本文の上に乗せると、重要な専門用語などが書かれた赤い文字が消え、穴あけ問題に挑戦できるという仕組みだ。大切な単語や専門用語などの暗記にも役に立ちそうだ。
本書だけでも理解は深まるが、「介護福祉士完全合格問題集2017年度版」と併用すると、より学習効果が高まるとのこと。ぜひ活用して、試験突破を目指してほしい。
著者プロフィール
国際医療福祉大学 医療福祉学部 医療福祉・マネジメント学科
医療・福祉の専門職を養成する総合大学として栃木県大田原市で開学。大田原キャンパスにある医療福祉学部 医療福祉・マネジメント学科は、1学年の定員160名で、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、診療情報管理士、医療福祉マネジメントの5コースを有し、各分野のリーダーとなる人材育成を行っている。