■書名:介護予防に役立つ ごぼう先生の大吉体操 DVD付き
■著者:簗瀬 寛
■発行元:世界文化社
■発行年月:2018年10月
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ごぼう先生と楽しく介護予防体操!レクにも役立つ体操を写真と動画で解説!
介護施設を利用する高齢者の健康維持やレクリエーションに欠かせない『体操』。
いつでも手軽に運動を行うのにDVDは便利でわかりやすいこともあり、DVD付きのトレーニング本は数多く出版されている。
そんなDVD付きトレーニング本の1冊である本書の特徴は、
座ってできる、道具を使わなくてもできる体操と、道具を使う体操が選べることだ。
筆者は
ごぼう先生こと簗瀬寛さん。
「ごぼう」とは
介護の「ご」と予防の「ぼう」を合わせたものとプロフィールにもあるが、それは後付けとのこと。
高齢者の方の記憶に残りやすいニックネームを考えていた時、奥さんが簗瀬さんの見た目が“ごぼう”のようだと言ったことからつけられたのというのが真相だ。
“ごぼう”なので、いつもは茶色い作務衣を着ているそうだが、今回は「大吉体操」ということで、おめでたい赤の作務衣で本書に登場している。
「大吉体操」というのも、
「だれでも いつでも きもちよく」の「だ」「い」「き」「ち」から名付けられたとか。
教えたとおりにできなくても、
楽しくできれば大吉!という気持ちで臨んでほしいと書かれている。
<体操を始めたころは、正しく行うことがすべてだと思っていました。しかし、介護施設を中心に体操をしていると、正しさよりも“楽しさ”が大切だと思うようになりました。大吉体操で一番意識したことは「表情」です。力を入れる時は力む顔をして、難易度の高い体操は難しい顔をしています。「表情」が変われば動きも変わる、が私のモットーです。>
この言葉どおり、テキストでもDVDでも、ごぼう先生はとてもいきいきと楽しそうに、表情豊かに体操を指導している。
これを見る人も表情がほころんできそうだ。
本書の内容は次の通り。
〈道具を使わない体操〉
1 上肢の体操
2 下肢の体操
3 指の体操
4 口腔体操
〈道具を使う体操〉
1 ペットボトル体操
2 牛乳パックで箱体操
3 手ぬぐい体操
4 新聞紙でステップ体操
各項目に5~10の動きがあって、どれも10分程度でできる内容だ。
オールカラーで写真も大きく、体操自体も難しいものはなく、丁寧に解説されているので、本を見るだけで簡単にできるものばかりになっている。
使う道具もペットボトル、牛乳パック、手ぬぐい、新聞紙と身近にあるものなのでお手軽だ。
DVDはメニュー画面で目次と同じ8つの体操が提示されるので、そこから好きなものを選べばOK。
再生すると、
ごぼう先生がさわやかな笑顔でゆっくりとした口調で丁寧に指導してくれる。
話す内容や掛け声の「はい」まで字幕が出るので、音声が聞き取りづらい人にも参加しやすい作りになっている。
ちゃんとできなくても楽しかったらそれで大丈夫!と笑って体操ができる本書を使って、レクリエーションタイムを楽しんでみてはいかがだろうか。
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『介護界のアイドルごぼう先生の みんなを笑顔にする魔法』
著者プロフィール(引用)
簗瀬 寛(やなせ・ひろし)さん
株式会社GOBOU代表。介護の「GO」、予防の「BOU」でごぼう先生と名乗り、介護予防を笑顔で伝える大人のための体操のお兄さん。医療業界に勤めていた経験と、自身の祖母が認知症になった体験を活かし、高齢者の介護予防につながる健康体操の普及・指導を全国各地で行っている。