2月17日より接種が始まった新型コロナワクチン。
ワクチン接種をした方1名がお亡くなりになったと、厚生労働省から3月2日発表がありました。
今回の死亡事例とワクチン接種との関係は、今後詳しく検討されていくとのことです。
「副反応疑い」はワクチンと無関係の場合も
2月に新型コロナワクチンを接種した方が死亡した、とのニュースがありました。(厚生労働省「新型コロナワクチンの接種後の死亡事例の報告について(1例目)」より)
厚生労働省から発表された「副反応疑い」は、ワクチン接種による反応だけでなく、“ワクチンを打った方に何らかの不調な症状があった場合”に報告されるものです。
つまり、ワクチン接種とは直接関係のない病気などによる不調についても、「副反応疑い」として報告されることになっています。
万が一ワクチン接種による被害が起こった場合に速やかに対応できるよう、すべての症例を国が把握し公表することで、情報の透明性を図る目的で報告されています。
■ワクチン接種「副反応疑い」の対象
<ワクチン接種による反応>
・アナフィラキシー
・接種部位が赤く腫れた
など
<ワクチン接種と直接関係のない事例>
・接種後に発熱した
・接種後に急病になった
・接種後に持病が悪化した
など
今回の事例は、ワクチンと関係あるの?
新型コロナワクチンの「副反応疑い」については、当面は、ワクチン接種後に死亡した方がいた場合に、厚生労働省より発表されるとのこと。
結果だけを聞くと、ワクチン接種の安全性に不安を感じる人もいるかと思いますが、今回の例はワクチンとは関係があるのでしょうか?
専門家によると、
・くも膜下出血は、40~60代の年齢で起こりやすいこと
・新型コロナワクチン接種後にくも膜下出血が起こる・増えるという事例がまだ見られないこと
から、ワクチンとは関係のない偶然起こった事例の可能性があるとのことです。
ただし、ワクチンの安全性については今後さらに検討を重ねると報告されています。
ワクチンについての情報は、厚生労働省のホームページで毎日更新されています。
正しい知識を知って、むやみに怖がらず冷静に判断できるようにしたいですね。
参考:厚生労働省 報道発表資料(令和3年3月2日)「新型コロナワクチンの接種後の死亡事例の報告について(1例目)」