6月になっても、関東地方では梅雨はどこへやら。
真夏日になる日もあり、暑い日が続いています。
新型コロナでマスクが欠かせない生活になってから、2回目の夏。
本格的な夏シーズンになる前から、熱中症には十分注意しましょう!
熱中症の救急搬送が増えています!
消防庁のホームページで、熱中症による救急搬送者数が公表されています。
6月7日~6月13日の搬送者数は1,830人。
前週の人数の3倍近い数値となっています。
昨年(2020年)の同時期とほぼ同程度の数値ですが、これから本格的な夏が近づくので、熱中症対策を忘れないようにしましょう。
熱中症に注意したい場所1位は?
熱中症が起こりやすい場所、あなたは知っていますか?
「家の中でも熱中症には注意」という情報が注目されるようになりました。実際に熱中症で搬送された人の
約4割が、自宅などの住居で熱中症が発生しています。
熱中症で救急搬送された場所の第1位は
「住宅」なんです。
家の中でじっとしていても、室温や湿度が上がったことで体に熱がこもってしまうと、熱中症のリスクは高くなるため、注意が必要です。
■熱中症による救急搬送の発生場所(2020年6月~9月)
1位:住居(43.4%)
2位:道路(17.4%)
3位:仕事場(道路工事現場、工場、作業所など)(10.9%)
(出典:総務省「令和2年(6月から9月)の熱中症による救急搬送状況」)
そして、熱中症は、気温が高いところ・日差しが強いところで起こりやすいもの。
住居の次に熱中症が発生している場所は、
「道路」です。
激しい運動をしていなくても、日差しやアスファルトの照り返しで気温は急上昇。
外出するときには、
「日よけ」と「熱がこもらない服装」を意識するだけで、熱がスムーズに逃げていきます。
コロナ対策と熱中症対策両立するには?
新型コロナ対策でマスクをする生活が続いています。
ずっとマスクをしていることも、熱中症や脱水の症状を引き起こす恐れがあります。
・部屋の空気をこまめに換気する
・家でも外でも、1時間に1回の水分補給
・外では時々マスクを外して深呼吸
など、体調に変化がある前に、意識して体温が上がらない工夫をするようにしましょう。
「暑さ」が溜まる?!高齢者は特に注意
熱中症で搬送される人のうち、
半数以上が高齢者。
昼間だけでなく、夜間に家の中で熱中症になるケースも報告されています。
高齢になると暑さやのどの渇きに気づきにくいことも多く、
数日前の暑さが蓄積し徐々に体調が悪くなることがあると言われています。
そのため、高齢者がいる家庭では特に、昼間の暑い時間の過ごし方や水分補給には注意するようにしましょう。
エアコンを活用して部屋の中の温度が高くならないようにすることはもちろん、
濡れタオルを首に巻くだけでも、熱が体にこもるのを防いでくれます。
夜間の熱中症を防ぐためには、
寝る前の水分補給が重要。
冷たい飲み物である必要はないので、常温の水をこまめに飲めるようにしておくとよいでしょう。
出典:環境省「熱中症環境保健マニュアル2018」