介護労働安定センターが、新型コロナウイルスの介護業界への影響について、介護事業所にアンケート調査を実施。
介護業界での転職状況について、調査結果が明らかになりました。
参考:公益財団法人 介護労働安定センター「令和2年度 介護労働実態調査(特別調査)結果について」
新型コロナは人材確保に影響なし?!
今回の調査によると、新型コロナを理由とした離職者がいた事業所は、全体の5.2%。6割以上の事業者が離職者はいなかったと回答しています。
【新型コロナウイルスの影響による離職者の有無】
・新型コロナを理由とした離職者がいた……5.2%
・新型コロナを理由とした離職者はいない……63.5%
・わからない……3.1%
・無回答……28.2%
なお、感染が多い地域(東京都、北海道、愛知県、大阪府、福岡県)でも新型コロナが理由の離職者がいた事業所は8.7%にとどまりました。
他業界からの転職者は…?
介護業界では、人手不足と人材確保が課題となっている事業所が多いのも事実です。
求人応募はコロナ前と比べて「変わらない」という回答が48.5%。
介護業界での転職について、の新型コロナの影響はあまり大きくなかったと見られます。
コロナ下の求人応募の増減について、『介護業界からの転職』『他業種からの転職』いずれも、応募数は変わらないと答えた事業所が最も多くなっていました。
介護士の転職においては、新型コロナの影響はあまりないと考えている事業所が多いことが伺えます。
【応募状況の変化(介護業界からの転職者)】
・応募が増えた……9.4%
・変わらない……48.5%
・応募が減った……16.5%
【応募状況の変化(他産業からの転職者)】
・応募が増えた……13.1%
・変わらない……37.1%
・応募が減った……11.7%
ですが、他業種からの転職については、介護業界からの転職と比較して「応募が増えた」という割合が高くなっています。
新型コロナの感染が増えてから、
飲食店などで退職・休職が増えています。
転職先の選択肢に介護の仕事が挙がる機会が増えたのではないでしょうか。
他業種からの入職理由で「労働日数・労働時間数のマッチング」と「介護分野の雇用の安定」が多くなっていることからも、介護業界がコロナ離職の受け皿になっていたことが考えられます。
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介護労働安定センターでは、他にも「慰労金などの支援策」「介護事業所でのICT導入」などについて調査の結果が報告されています。
慰労金など介護業界への支援策に関する記事はこちら
→
「介護事業所へのコロナ支援、「慰労金」以外は使われていない?!」