年末が近づくとやってくるのが「年末調整」。
勤務先の会社から年末調整の用紙が配布されたけれど、うっかりなくしてしまった!というとき、どのように対処すればよいのでしょうか??
そもそも年末調整って何のため?
企業で働いて給与を得ている従業員の人は、
あらかじめ一定金額の所得税が毎月の給与から差し引かれています。
これを「源泉徴収」といい、私たちは
毎月、給料から少しずつ所得税を納めているのです。
源泉徴収は、月の給与の金額から単純に計算されていますが、税金にはさまざまな「控除」つまり「一定金額の減額」があります。
毎月「源泉徴収」で支払っていた税金の金額と、「控除」を行って本来支払うべき税金の金額の
差額を調整するのが「年末調整」です。
源泉徴収で払いすぎていた税金がある場合は、年末調整を行うことで差額が還付金として戻ってきます。
会社から配られた年末調整の用紙をなくしたときの対処法
年末調整の時期が近づくと、勤務先の会社から
・令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
・令和3年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書
・令和3年分 給与所得者の保険料控除申告書
・令和4年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
といった書類が配布されます。
書類を提出する前に、会社から配布された用紙をなくしてしまったら、年末調整はできないのでしょうか??
もし年末調整の用紙をなくして、会社から予備の用紙をもらえない、という状況でも、年末調整はできるので安心してください。
国税庁のホームページから新しい白紙の用紙がダウンロードできるので、
自分で印刷して準備しましょう。
その際、勤務先の情報である「給与の支払者の名称」「給与の支払者の法人(個人)番号」「給与の支払者の所在地(住所)」の欄に、正しい記載が必要になるので、必ず勤務先に記載内容を確認しましょう。
※
国税庁ホームページ「各種申告書・記載例(扶養控除等申告書など)」のページから、必要書類がPDFでダウンロードできます。
年末調整の書き方がわからない!令和2年からの変更点は?
毎年年末に提出する年末調整の申告書。
1年に1回のことだから、どうやって書くのか忘れてしまう…という人も多いのではないでしょうか。
特に、令和2年(2020年)からは記入する用紙が増えているので、注意が必要です!
「基礎控除申告書」には1年間の所得を記入する欄があるのですが、正しい計算方法はわかりますか?
「基礎控除申告書」用紙の見方と計算方法、計算例はこちらの記事で解説しています。
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令和2年から年末調整の用紙が増えた!「基礎控除申告書」の計算方法は?