いくつになっても元気に健康で過ごしたいと思うのは、人類共通の願いではないでしょうか。健康で長生きする高齢者の習慣を参考にしたら、元気の秘訣がわかるかも。
厚生労働省の15年にわたる継続調査で、「自分は元気」と答えた人が続けている習慣とは?
厚生労働省が15年かけて健康状態を調査!
今回発表された調査結果は、厚生労働省の「第16回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」。
全国の約2万人を対象に、2005年から毎年1回、健康状態や仕事、習慣などについて調査が実施されています。
なお、第1回調査で対象となった人は50~59歳。最新の第16回調査(2020年)では65~74歳になっています。
意外!健康な人は食後のアレを続けていた
15年前の第1回調査から2020年の第16回調査にいたるまで、「健康状態がよい」と答えた人が続けていることランキングは、男女別にこのようになっています。
健康状態がよいと感じている男性が心がけていることTOP5
第1位 適度な運動をする(13.7%)
第2位 食事の量に注意する(9.5%)
第3位 適正体重を維持する(9.2%)
第4位 食後の歯磨きをする(8.9%)
第5位 ストレスをためない(8.8%)
健康状態がよいと感じている女性が心がけていることTOP5
第1位 バランスを考え多様な食品をとる(18.5%)
第2位 食後の歯磨きをする(17.1%)
第3位 適度な運動をする(14.3%)
第4位 食事の量に注意する(13.7%)
第5位 適正体重を維持する(13.6%)
健康状態がよい男性が続けていることの第1位は「
適度な運動をする」。
第2位「
食事の量に注意する」、第3位「
適正体重を維持する」と続くことから、男性は食べすぎ・飲みすぎを控え、健康的な体を維持することに気を使っていることがうかがえます。
そして、健康状態がよい女性が続けていることの第1位は「
バランスを考え多様な食品をとる」です。
第2位「
食後の歯磨きをする」、第3位「
適度な運動をする」と続いています。
栄養や運動による健康管理だけでなく、「歯磨き」が上位に挙がっているのが意外に感じられるかもしれません。歯磨きや口腔ケアを続けることで、口腔機能や口の中の清潔さを保ち、快適な食事につながります。
また、年齢とともに減ってくる唾液の分泌を促すことで、誤嚥を予防したり、会話によるコミュニケーションをスムーズにしたりという効果も。
ずっと健康と感じている人が続けている「適度な運動」「バランスのいい食事」「食後に歯磨き」を、ぜひ毎日の習慣に取り入れてみませんか?
参考:
厚生労働省「第16回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)の概況」