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2022年10月26日

2022年の年末調整 労働者側の提出書類での変更点は?

2022年の年末調整 労働者側の提出書類での変更点は?

年末調整とは、年に1回、給料から天引きして徴収された税金額と正しい徴収額の差を清算するための手続きです。会社などに雇われて働いている人は、毎年冬になると年末調整を行います。

年末調整では、1年間の給与額から税額を計算するため、税制が改正されると記入内容が変更になることも。

2022年度(令和4年度)の年末調整で、労働者が提出する書類には、どのような変更点があるのでしょうか?
私たちが必要な手続きに関係する変更点について、国税庁の案内などを参考にわかりやすくまとめました。

2022年度(令和4年度)年末調整 提出書類の変更点

従業員側(給与をもらっている労働者)の年末調整の提出書類の形式は、2021年度から大きな変更はありません

2022年度の年末調整での提出書類は以下の通りです。

・令和4年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
・令和4年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書
・令和4年分 給与所得者の保険料控除申告書
・令和5年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
・令和4年分 給与所得者の保険料控除申告書(※)
・年末調整のための(特定増改築等)住宅借入金等特別控除証明書(※)
(※は該当するものがある場合に必要に応じて提出)

給与・所得など年末調整の書き方に迷ったら、こちらの記事も参考に
令和2年から年末調整の用紙が増えた!「基礎控除申告書」の計算方法は?

 

提出する書類の形式には大きな変更はありませんが、記載内容に変更がある箇所があるので注意が必要です。

令和5年分から扶養対象に変更あり!

2020年の税制改正により、2023年以降、非居住者(国内に住んでいない人)の扶養控除の適用範囲が変更になります

年末調整では、次年度の「扶養控除等(異動)申告書」の記入・提出が必要となるため、記載内容の変更点に注意が必要です。

国内に住んでいない「非居住者」については、2023年以降、
・16歳以上30歳未満の人
・70歳以上の人
・30歳以上70歳未満で、留学中の人
・30歳以上70歳未満で、障害者の人
・30歳以上70歳未満で、仕送り38万円以上を受け取る人
のいずれかに当てはまる場合に、扶養控除の対象となります。

出典:国税庁「源泉所得税の改正のあらまし」令和4年4月

「扶養控除等(異動)申告書」で該当箇所のチェックボックスがあるので、忘れずに確認しましょう。

住宅ローン控除 控除率変更は2023年度から

年末調整で申請すると、住宅購入に関するローン(借入金)金額に応じて所得税や住民税が控除されます。
このときの控除率が2022年の改正で1%から0.7%に変更となりました。

住宅ローン控除の控除率の変更は2023年から対象となるため、2022年の年末調整では変更はありません


毎年行う年末調整でも、働き方が変わると提出書類の内容が変更になってとまどってしまうもの。こちらの記事も参考にしてください!
会社から配られた年末調整の紙をなくしたらどうすればいい?対処法をご紹介!

ダブルワークの年末調整「2か所から用紙をもらった」そんな時どうする?

退職後の年末調整のやり方・手続きは?


参考
国税庁「年末調整がよくわかるページ(令和4年分)」

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