2023年2月27日、厚生労働省は介護保険事業計画についての審議会を実施。
介護保険被保険者証をマイナンバーカードに統一する議論が進められていることがわかりました。
マイナンバーカードとは、国民一人ひとりに割り当てられた「マイナンバー」を管理するためのカードのこと。
身分証明書として利用できるほか、自治体や行政での手続きや確定申告などがオンラインでできるようになるほか、健康保険証としての活用もできるようになっています。
今回、厚生労働省が進めているのは、介護保険サービスを受ける際に必要な「介護保険被保険者証」もマイナンバーカードと統一すること。
具体的な活用方法は今後議論されていくことになりますが、要介護申請やケアプラン作成依頼、サービス提供開始などで必要とされていた紙の介護保険被保険者証が不要になり、手続きが簡便化されると考えられます。
厚生労働省の計画では、病院などでの診察情報や薬の処方歴、予防接種の記録、介護保険サービスを受ける際のケアプランや介護情報などを1つのプラットフォームで確認できるネットワークの構築を検討してるとのこと。
健康な状態から介護・医療を受けるまで、一括した情報が活用できることは、適切な介護・医療を受けるうえでも、利用する際の手続きの面でも、メリットがあると考えられます。
厚生労働省によると、まずは情報ネットワーク構築やシステム整理などのための調査研究を実施予定だということです。
参考
厚生労働省 第106回社会保障審議会介護保険部会「介護保険被保険者証について」（令和5年2月27日）
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