毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。
今週は、「働くなら訪問?施設?」という話題について紹介します。
自分のペースで働ける訪問、安定収入の施設
介護職としての就職先には、主に、自宅で暮らす高齢者の世話をする「訪問介護」と、施設で暮らす高齢者の世話をする「施設介護」という2つの選択肢が存在する。
この2つにはそれぞれどんなメリット・デメリットがあるのか?
ほかにもデイサービスなどが存在するが、今回は「訪問介護」と「施設介護」について比較。両方の仕事をしたことがあるタカハシさんはこう語る。
「訪問は、何といっても時間の融通が利くのがポイントです。例えば主婦だったり、仕事を掛け持ちしていたり、小さい子どもを抱えていたりすると、毎日○時~○時までという働き方はなかなか難しいですよね。
訪問ヘルパーとして登録すれば、自分のペースで働きたいときに働くことができます。
一方、施設は収入が安定しますし、夜勤なども担当すればかなり稼ぐことができます。
訪問介護のような時間の融通は利きませんが、勤務シフトは前もって決まりますし、どうしても休みたい場合は他のスタッフに替わってもらうこともできます」
給与面では施設に軍配が上がるが、時間を上手に使いたい人には訪問が向いているようだ。では、身につけられる介護スキルに関してはどうなのだろうか?
「訪問は、利用者一人ひとりの状況がまったく異なります。ベッドだったり布団だったり、一戸建てだったり集合住宅だったり、要支援の人もいれば要介護の人もいる。
いろいろなタイプ、状態の方を世話することで、幅広くスキルを身につけることができます。
一方、施設は周りに先輩スタッフがいますので、先輩からさまざまなテクニックを学んだり、教えてもらったりすることができます。
何か間違ったことをしたときも、周りのスタッフがフォローしてくれるので、安心して働くことができます」
訪問介護と施設介護の1番の違いは“人間関係”?
どちらにもメリット・デメリットはあるようだが、タカハシさんは“最も大きな違い”についてこう語る。
「最も大きな違いは人間関係だと思います。訪問の場合、基本的に利用者と1対1ですので、利用者一人ひとりにこちらが合わせなくてはいけません。そういう意味では、臨機応変に対応する能力が求められます。
一方、施設は大勢のスタッフが大勢の入居者をみるので、利用者との人間関係という面では訪問より負担が少ないかもしれません。
その代わり施設では、他のスタッフと情報を共有しなくてはいけないので、職場の人間関係に気を使う必要があります。
また、訪問では、利用者とどうしても合わなかった場合、担当から外してもらうことができますが、施設の場合、人間関係構築に失敗してしまうと辞めてしまう場合が多いようです」
やはりどちらを選んでもメリットとデメリットが存在するようだ。アナタが働くならどっち?
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