毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。
今週は、「面接官の質問リストと本音」という話題を紹介します。
転職・就職活動の第一ステップは『面接』
新型コロナウイルス騒動により職を失った人、失いそうな人、先を見越して職を変えようという人が世の中にあふれている。
どんな仕事に就くにせよ、新しい仕事を始めるための第一ステップと言えるのが『面接』だ。
面接は自分の長所をアピールする絶好の機会だが、緊張して言葉が上手く出てこなかったり、質問に対して返答に詰まってしまったりした経験がある人は多いはず。質問に対して誠心誠意答えるのがもちろんベストだが、
何を聞かれるのかを事前に知りたいのが本音だろう。
採用担当者から「質問リスト」を聞きました!
そこで今回は、ある介護施設で採用を担当しているTさんにインタビューを実施。施設で実際に使用されている転職者向けの面接マニュアルを聞いてきた。
面接マニュアルの中から、非常に汎用性が高く、どんな施設、さらにどんな業種でも聞かれそうな「典型的な質問リスト」を紹介しよう。
Tさんによれば、
「必ず聞く質問」は8つだという。
1 「自己紹介をして下さい」
2 「志望理由を教えて下さい」
3 「転職を考えた理由は何ですか?」
4 「これまでの会社でしていた仕事を教えて下さい」
5 「これまでの会社でしていたことが、ウチの会社でどのように役立ちますか?」
6 「アナタの短所や苦手なことを教えて下さい」
7 「それを克服するために、どのような努力をしていますか?」
8 「何か質問はありますか?」
話の流れで質問が飛ばされたり、「短所」の部分が「長所」に変わったりする場合もあるが、「基本的に聞くのはこれだけ」とのこと。しかし中には、こういった質問をさせない応募者もいるという。
関連記事:
定番質問は事前に準備しよう!「面接でよくある質問への回答例」
履歴書だけ完璧でも面接で説明できないと減点?!
「履歴書や職務経歴書には色々なフォームがありますが、中には、マニュアルの質問リストに含まれているような内容について完璧に説明しているものもあります。
そういった履歴書は、面接前から非常にポイントが高いのは言うまでもありませんが、反面、面接できちんと説明ができないと“減点法”で見られることになります。
積極的にアピールしたいことがあるなら、履歴書の中では簡潔に説明し、面接の場で直接アピールすると、熱意を感じられますね」
とTさんは語っている。
面接を通過するためには、したたかさも必要だということだ。
そして、「これはNG」という受け答えや態度についてTさんは次のように語ってくれた。
質問に答えていない回答はNGです!
「一生懸命に面接の準備をしてくるのは当然でしょうし、そこに相手の誠意も感じますが、質問に対して『いかにも用意してきました』という回答をされると、率直に言って面接官はシラけます。そこは演技でも良いので、考えてから答えたフリをして欲しいですね。
それと、自分が用意してきた答えを言いたいがために質問を強引にねじ曲げ、結果として
『質問に答えていない答え』をする人もいます。
答えを用意して面接に臨むのは大切ですが、それよりも
『相手の目をきちんと見ること』『相手に伝わるような言葉で話すこと』を心がけたほうが、好印象ですね」
面接会場だけじゃない!こんなところも見られてます
なおTさんによれば、採用するか否かは面接だけで決まるわけではないという。
電話を掛けてきた時の話し方、面接前や面接後の行動、待ち時間の様子などもしっかり見られているとのこと。
過去には、待ち時間中にタバコをポイ捨てした男性を不採用にしたこともあったそうで、「常に見られている」という意識は持っておいたほうが良さそうだ。
関連記事:
面接時のマスクはOK?転職・就職の面接は「この一言」で印象アップ!