毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は、「介護求職者のトンデモ履歴書」という話題を紹介します。
2013年12月の文部科学省の発表によると、今春の高校卒業予定者で就職を希望する生徒のうち、12月末時点で85.3％が内定を獲得。また、同省および厚生労働省の2014年3月18日の発表によると、今春大学卒業予定者の就職内定率は82.9％（2月1日時点）に達しており、高校 （81.1％ 2010年）、大学（77.4％ 2011年）とも、雇用状況の改善は進んでいる。
ただ、そんななかでも介護業界は慢性的な人手不足の状況が続いており、雇用改善が進めばますます人手不足が進むのは明らか。
こんな転職市場の中で人手不足の業界の介護業界の門を叩く人たち。介護に志のある人だと思いたいが、なかには首をかしげたくなるような人もいる、と都内の介護施設に勤務するVさんは語る。
まず、仕事を求めようとする人が真っ先にするのは、履歴書を書くことだ。ところがVさんによれば、介護施設に仕事を求めにやってくる人の履歴書の中には、見ただけでお断りをしたくなるような代物もしばしば。「字が汚い」「日付が間違っている」などは日常茶飯事で、明らかに誰か他人に書かせている例もしばしば見受けられ、面接時に本人に別の書類等に署名してもらうことで、一発で分かるという。
そして、使い回しをしているのか写真がヨレヨレなものも多く、酷いものではスピード写真で撮影したところ目をつぶってしまったため、マジックで目を書いたものもあったとか。
とは言え履歴書を書くという行為は誰もが通過するものではない。専業主婦経験やフリーター経験がメインであれば、なかなか書く機会がない。また、社会人経験が豊富だったとしても、自営業だった場合は、やはり年齢に関係なく履歴書には縁遠いだろう。
しかし採用担当者側は、履歴書は「ヤル気の現れ」や「社会人としての常識があるかどうかのバロメーター」ととらえることが多い。
ハローワークは履歴書や職務経歴書等の応募書類について、「採用・不採用の判断に大きく影響するものとなります。ですから、分かりやすく、そして、自分をアピールする内容となるよう作成する必要があります」と説明している。
介護求人ナビでも、履歴書や職務経歴書の書き方を指南している。自信のない人は、ぜひチェックして履歴書マナーを学んで欲しいものだ。
【関連リンク】
●学歴、職歴、資格、志望動機、自己PR…項目ごとに記入例つきでご紹介。→ 履歴書の書き方
●履歴書・職務経歴書の書き方-ハローワークインターネットサービス
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