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2017年05月03日

トラウマ解消!老健の救急搬送で、利用者の命が救えた…転職理由Tさん3 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

職場に我慢できないほどの不満を持てば、辞めたくなる。けれど、給料が入らなくては食べていけません。
そこで、Tさんは、次の正職員の口が決まるまで、派遣でつなぎます。
職場の人間関係やケアの実態は、ただ面接を受けただけではわからない。
介護職としてきちんと働きたい、長続きするところに転職したいという一心で、派遣というシステムを利用する。こんな働き方もあるんだ、と参考になります。
今回は派遣を経て、老健に落ち着くTさんの様子をお伝えします。

*T・Mさんの「私が転職した理由」…1回目2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら



T・Mさん(33歳)のプロフィール・転職経験


●介護業界歴…13年

●介護の仕事に就く前…福祉専門学校

●介護業界での転職回数…5回

●いままでの勤務先…特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、デイケア

●保有資格…介護福祉士


老健でしっかりと医療を学びたい

働かない看護師にブチ切れてデイケアを辞めたあと、また登録していた派遣会社から、派遣の仕事をもらって働いていました。
デイケアで人生最悪とも思えたひどい人間関係を味わい、「もうあんな職場で働きたくない」という気持ちが強くなったので、次の職場は慎重に選びたいと思いました。

かといって、お金をもらえない時間が長いと、生活が大変です。だから、派遣を利用させてもらいました。
派遣だと、昼間の時間しか働かなくてすむし、体力的にも精神的にもラクなのです。勤務先で心身をやられたときにはありがたくて、退職するたびに利用させてもらいました。

5か月間、派遣で仕事をし、その間に見つけた職場が介護老人保健施設(老健)です。
以前のデイケアでは、医療のことを学びきれなかったので、老健でもっときちんと医療を学びたい。
社会福祉法人の老健なら、デイケアのときのような経営を重視して人手が足りないような状態ではなく、もっとまともだろうと思ったのです。
自分には、特養や老健など、国の関与が大きい介護施設が向いているという思いをだんだん強くした、というのもありました。

でも入職してみたら、その期待はくつがえされました。
トップは大手商社マンの出身、ホテルも経営しているというのです。
老健を運営し始めたのも、「老人ビジネスはこれから好調」と思ってのことだったというから、あきれました。
案の定、職員の離職が多く、現場はてんてこまいです。
入職したとたん、「失敗したな」と思いました。


利用者さんに頼られ、救急搬送も無事にできた

けれど、なぜかここに一番長くいたのです。4年間もいられたのは、利用者さんに頼られた、というのがありました。
老健は基本的に在宅生活に戻るためにリハビリなどをするところですから、長くいる利用者さんは少ない。
だからこそ、職員を頼りにしたくなるのか、「職員さんがどんどんやめていくのよね、あなたはやめないでしょう?」などと懇願する利用者さんが多かったのです。
頼られればうれしくて、「いますよ、大丈夫」と言いたくなります。
そして、リハビリの結果、歩いて帰れるようになった利用者さんを見送るとき、「あなたがいてよかった」と言われたりするとうれしくなり、もう少しここにいようと思う。
そんな繰り返しでした。

また、ここではやはり救急搬送を経験したのですが、今度は私の判断の結果、利用者さんの命を救うことができたのです。
ある日、自立で歩ける利用者さんがトイレにいるのを見つけたら、冷や汗を流して息をハアハアさせているのです。
はじめての職場でトラウマになった、けいれんして、その後亡くなってしまった利用者さんの顔が思い浮かびました。
今度こそは、利用者さんをちゃんと守らなければ!
必死で看護師に報告をし、素早く救急搬送しました。その結果、病院で元気を取り戻したのです。
看護師には、「Tさんのおかげで命が助かったのよ、本当にありがとう」と言われました。
ようやく、最初の特養でのトラウマがなくなった気がしました。

それでも、やはり自分にこの老健は合わない、という思いがありました。
どうにもがまんができない先輩職員がいるのです。ケアがいいかげんで、彼のせいで利用者さんがケガをすることすらありました。しかも、自分のしたことを隠し、報告もしないのです。
さすがに、施設長に言いました。
それなのに、処分することがないのはもちろんのこと、「人手不足だから仕方がない」と、彼に強く指導をすることもありません。

老健はケガや病気を治して家に戻るための場所なのに、職員が原因でケガをさせられてはたまりません。
自分たちの仕事に使命感を持っていない施設長や先輩職員に嫌気がさして、とうとう4年でやめることになりました。

気付けば僕は32歳。介護職としてはベテランの域に入っていました。

最終回の次回は、新たに特養で働くことを決めたTさんの決意をお伝えします。

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

*T・Mさんの「私が転職した理由」…1回目2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら



●先輩たちの職場選びの失敗事例に学ぼう
→ 「こんなはずじゃなかった…」 転職先選び 私の失敗談


●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●

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