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2014年07月31日

『平常心のコツ〜「乱れた心」を整える93の言葉〜』 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

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■書名:平常心のコツ〜「乱れた心」を整える93の言葉〜
■著者:植西聡
■発行元:自由国民社
■発行年月:2013年12月初版第一刷

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仕事場でのストレスをやわらげる効果抜群の「おまじない」

仕事も人間関係も思い通りにはいかないもの。とうぜん、失敗もある。そんなとき多くの人が考えるのは「周囲が悪いか」、「わたしが悪いか」の二者択一。こころの修行をする、という意味では後者が理想なのかな、とも思われるのだが、本書の著者が「いえいえ、もうひとつの選択肢がありますよ」というので聞いてみると――。

前者は他人に責任をおしつけているので事態は改善しない。当然、心の平静も得られない。後者は一見、謙虚なタイプ。でも、「自分が悪い」と思いすぎると、気持ちが落ちこむばかりで、事態を改善させようという意欲も失ってしまうので、やはり心の乱れはおさまらない――と聞くと、まあ、たしかにその通り。そこで、もうひとつの選択肢、ということですが。

<上手くいかないのは「誰のせいでもない」と考えるのがいい>

「誰のせいでもない」という中間の選択肢があったとは!と、これはなかなか新鮮。うまくいかない理由はひとつではなくいろいろあるのだから、人以外の理由にも目を向ければ、解決の方法も別の角度から見えてくる、ということでもある。
<「もうダメだ、と決めつけているのは自分自身だ」と気づく>
<「鈍感になる力」が、心の平静をもたらしてくれる>
<「他人の苦労は見えないもの」と知っておく>
<「いい人」になりすぎると、キレやすくなる>

(全9章、93の言葉から抜粋)

「もうダメだと決めつけることがいいのか、悪いのか」ではなく、「そう決めつけているのは自分だと知ることが大事」といい、「鈍感がいけない」のではなく「鈍感になることも心の平静をたもつことに役立つ」というように、著者は、わたしたちの死角になっているようなところから、第三の選択肢を拾い出してきて、さりげなく見せてくれる。そういう選択肢を総称して名前をつければ「平常心」ということなのだろう。

こういう本は仕事場でのストレスをやわらげてくれる効果抜群の「おまじない」になる。職場のデスクの書棚に置いて、気持ちが少し荒れたときなどにぱらぱらとめくってみれば、きっと自分のこころを言い当てられたような言葉と出会えるはず。

イヤなことがあったら、たとえば、こんな「おまじない」を。

<「昨日のことは昨日のこと、今日のことは今日の風が吹く」と考えるのがいい>

<佐藤>

著者プロフィール

植西聡(うえにし•あきら)さん。心理カウンセラー。学習院大学卒業。著書に『話し方を変えると「いいこと」がいっぱい起こる』『心の支えを失ったあなたへ』『幸運がやってくる55の習慣』などがある

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