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2015年01月05日

『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』 | 「介護求人ナビ 介護転職お役立ち情報」

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■書名:自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術
■著者:下園荘太
■出版社:朝日新聞出版
■発行年月:2013年2月28日


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ムリをせず、軽やかに生きていくためのヒントがつまった実用本

「心が疲れてしまう」のは、「心が弱いから」だと思っていないだろうか?
実はそうではない。疲れの原因は「ムリ」であり、ムリの積み重ねは自分でも気づかないうちに心の疲れとなる。
また、生きていくためには「多少のムリは当たり前」と思っていないだろうか。これもまた大きな間違いであり、とても危険な考え方だ。

本書では、まずムリをためこんでしまいやすいタイプやそのメカニズム、ムリを繰り返すことの危うさを解説。さらに、ムリ・ムダ・ムラなく生きるためのコツまで、詳しく紹介している。

著者の下園荘太氏は、「人を助ける職業」「昼夜のリズムが崩れやすい職業」などが「ムリをためやすい」といい、ムリしやすい仕事として具体的に「介護士」という職種をあげている。

「自分ががんばればできる」「あきらめてはいけない」という気持ちがムリを生み、「がんばっているのは自分だけではない」という気持ちがムリを自覚しづらくする。さらに、疲れている状態でのムリは、いつもの2倍・3倍もの疲労につながっていく。
だから、まずは自分のムリに気づき、できるだけ早く疲労をとることが大切だと下園氏は強く訴えている。

また「『ムリをするな、なんてムリ!』と、すぐ反応した人」は「すでにムリが来ているのかもしれない」ともいう。

<本書でも、全くムリなことを要求しようとは思わない。『ムリ!』と思っても、一呼吸して、項目だけでも斜め読みしてみよう。そして、もしできそうなら、それを少しでも取り入れてムリの泥沼から這い上がるきっかけにしてほしい。>

「ムリの泥沼から這い上がる方法」として、無意識と意識の折り合いをつけた目標設定や怒りをコントロールする方法、さらに心にダメージを受けた場合の回復方法などが、明快に語られているから、あとは自分に合った方法を見つけ、試してみればいい。

介護職は肉体的にも、精神的にも、ハードな仕事である。
もしあなたが、疲れていないと思っていても、それは「感じていない」だけで、少しずつ疲れが蓄積しているのかもしれない。
「最近疲れているな」と感じている人はもちろん、「自分は元気だ」と思っている人も、ぜひ手にとり、本当にムリなく生きるためのヒントにして欲しい一冊だ。

著者プロフィール

下園荘太(しもぞの・そうた)さん
防衛大学校を卒業後、陸上自衛隊入隊。同隊初の心理幹部として、多くのカウンセリングを手がける。現場で得た経験をもとに独自のカウンセリング理論を展開。現在は、陸上自衛隊衛生学校のコンバットストレス教官として、メンタルヘルス、カウンセリング、ストレスコントロールなどの教育にあたっている。「うつからの脱出」(日本評論社)など、著書多数。

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