このコーナーでは、「あらら、間違って正解!」「おやおや、戸惑って大正解!」と楽しめる、魅力満点の脳活性化プログラム、シナプソロジーをご紹介!
シナプソロジーインストラクターのふーちゃんこと、介護福祉士の山﨑史香さんに、介護施設やデイサービスなどで楽しめるプログラムを教えてもらいます。
元気なお年寄り向けの「お内裏様とお雛様」をやってみよう
いよいよ3月です。3月と言えば女の子の節句ひな祭りですね。
今回ご紹介するのはこの季節にぴったりの、桃の節句にちなんだ「お内裏様とお雛様」というプログラムです。
このプログラムは、聴覚への変化の刺激が盛りだくさんで、脳が大混乱しますよ。
今週も楽しみながら脳をワクワク活性! シナプソロジーを始めていきましょう。
【1】まず、以下の基本動作を覚えましょう!
はじめに、2つの動作を覚えます。
●お内裏様
左手は、左耳を触る。
右手は、右肩を触りながら「お内裏様」と言葉に出す。
●お雛様
右手は、右耳を触る。
左手は、左肩を触りながら「お雛様」と言葉に出す。
最初は、両手を合わせてスタートの状態を作ります。
【2】基本の動作を覚えたら、みんなで実践してみよう!
動作を覚えたら、いよいよシナプソロジーがスタート!
指示者はまず「3月と言えば…」から始め、ひな祭りの由来や、連想する話をして、思い出を引き出し、高齢者に回想してもらいましょう。
指示者の声がけ
「では皆さん、今から2つの動作を覚えて頂きます。
左手は左耳を触る、右手は右肩を触りながら「お内裏様」と言葉に出します。
この動作が『お内裏様のポーズ』です。
次に、右手は右耳を触る、左手は左肩を触りながら「お雛様」と言葉に出します。
この動作が『お雛様のポーズ』です。
今から私が『お内裏様』か『お雛様』のどちらかを言います。
そしたら、先ほど覚えた動作をやってくださいね。
では、両手を合わせて準備をします。」
「おおおお、お内裏様!」
「お~お~お~、お雛様!」 と少しじらすように言葉を出しましょう。
【3】新しい刺激をチャージ!スパイスアップ 1
次はスパイスアップ(新しい変化)です。
「お」ではじまる言葉の引っかけをつくり、「お内裏様」「お雛様」以外の言葉のときは動かないでもらいましょう。
「お」が付く言葉…おかし・御神輿・おそうざい・折り紙
「おだ」が付く言葉…織田信長・お団子・お台所
「おひ」が付く言葉…お姫様・おひつ・お彼岸 など
今回は、聴覚刺激の変化がポイントです。
耳の聞こえにくい方もいらっしゃるかもしれないので、ゆっくりと大きな声で、少し低めの声で話すように心がけましょう。
ふーちゃんのワンポイントアドバイス
ひな祭りの起源には諸説あります。そのひとつに、季節の節目や変わり目に災難や厄から身を守り、よりよい幕開けを願うための節句が始まり、という説があります。利用者さんの中には、女のお孫さんや、娘さんがいるという方もいらっしゃると思います。ひな人形を題材に、ひな人形を飾る時期、ひな祭りの食べ物、京雛など地域の違いをテーマに回想法をしましょう。
回想法にたっぷり時間を使い、言葉や表情を引き出してから誘導すると、このプログラムはなお楽しく盛り上がると思います。
「おだ」 「おひ」 から始まる言葉を使うと、より大混乱で脳が活性化すること間違いなし!
笑いながら、脳が混乱して間違える過程を「みんなで楽しむこと」が大切です。
慣れてきたら、「脳の活性化プログラムであること」を意識して、行っていけば良いと思います。
一度、スタッフ同士でやって難易度を確認してから、参加者のレベルに合わせてアレンジしてみましょう。
次週は、軽度認知症、麻痺のある方も楽しめる「グー・チョキ・ポン」のアレンジバージョンを紹介します。
【お内裏様・お雛様】を動画で見る
<シナプソロジーについて>
→シナプソロジーの特徴と効果とは?
プロフィール
ふーちゃん こと 山崎史香(やまざき・ふみか)
キャリア11年の介護福祉士。現場で介護職員として働くかたわら、子供や若者達が触れやすい介護の新しい入り口作りを目指し、「介護イノベーションART」など施設を離れた活動も積極的に行う。地域、現場から発信するスタイルの介護福祉士として、注目の存在。電子書籍絵本
『しわのようせい』の作者でもある。
そのほかの活動として主なものは、寝たきりの方の見ている白い天井の景色をARTで変える「花咲かじーさんプロジェクト」、子供達へのシワ物語り「介護授業」、4度目のハタチを謳歌する為の「介護予防サロン」を開催。今までの活動が、目に止まり、宮城県仙台市のケアヒーローに選ばれる。また、福祉事業、介護の魅力を伝えるプロモーション、パンフレット、雑誌等にも出演している。
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