■書名:脳トレ・介護予防に役立つ やさしいぬり絵 春から夏を彩る花編
■監修者:篠原 菊紀
■出版社:世界文化社
■発行年月:2020年2月
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ぬり絵で脳の活性化!季節を感じて会話もはずむ!高齢者のレクやリハビリにどうぞ
ぬり絵には、リラックス効果があり、ストレス解消に役立つことが広く知られるようになった。
つまり、ぬり絵には、脳に良い影響を働きかける力があるということだ。
介護の現場においても、今、ぬり絵の効果が期待されている。
本書を監修した篠原教授は、ぬり絵が脳を活性化させることについて、脳科学の面から次のように説明している。
<ぬり絵は、形や色などの識別をつかさどる後頭葉を活性化させます。さらに、ぬり絵に伴う作業は、身体のコントロールをつかさどる線条体と小脳、そして運動野や前頭葉などに広がる脳の系統を鍛えます。(中略)ぬり絵などの作業を通し、頭をしっかり使うこと、それを続けることも大切で、脳への好影響を促します。>
介護の現場で、リハビリや認知症予防のために行う脳のトレーニングとして、ぬり絵はとても有効であることがよくわかる。
さらには、レクリエーションとして活用するものいい。各自のペースで取り組めて、創造性も発揮できる。楽しいレクリエーションの一つではないだろうか。
こうした背景から、本書の『やさしいぬり絵』シリーズは発売された。本書はその新作で、春から夏にかけての花のぬり絵が14種類楽しめる。
サクラ・バラ・チューリップ・ナノハナ・ヒヤシンス・スイートピー・ボタン・アヤメ・フジ・スイレン・アジサイ・アサガオ・ハイビスカス・ヒマワリ
それぞれの花について、以下の構成でページが作られている。
・ぬり絵の絵
・絵手紙のぬり絵
・花の写真と特徴
・ぬり絵の彩色見本
花は、春から夏へと開花の順に並ぶ。季節を感じながら、最初から順番に塗っていくのも楽しいし、会話のきっかけにもしやすいことだろう。また、花によって難易度にやや幅があるので、利用者に合ったレベルを選ぶこともできる。
どの花もシンプルで美しい絵柄なので、塗りたい気持ちがわきやすく、実際に塗りやすい工夫もされている。達成感を味わえる作業になるだろう。
『絵手紙のぬり絵』は、葉書サイズなので、色を塗って一言添えれば絵手紙になる。実際の花の写真や特長の説明文もあるので、話題作りにも役立つ。
ぬり絵に取り組みながら、無理なくその他の活動にも広げていける工夫がなされている。
『ぬり絵の彩色見本』にも、次のような大切な意味があるのだそうだ。
<見本を見て同じようにぬる作業は、同時に細部に注意を払うため、脳がより活性化するといわれています。見本を見ながらぬってみましょう。>
『やさしいぬり絵』シリーズには、本書の他に『秋冬の花編』『果物編』『昭和の暮らし篇』『昭和の遊び篇』『美しい模様の生き物篇』などが揃っている。
季節や利用者の好みに応じて選ぶことができるので、日々の活動の中で上手に取り入れてみよう。
監修者プロフィール(引用)
篠原 菊紀(しのはら・きくのり)さん
公立諏訪東京理科大学情報応用工学科教授、地域連携研究開発機構医療介護・健康工学部部長。長野県茅野市出身。東京大学、同大学院教育学研究科修了。応用健康科学、脳科学が専門。子どもから高齢者を対象に、脳トレ勉強法、認知機能低下予防、仕事力アップなどの著書や教材の開発多数。
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