テレワーク・在宅勤務の導入へ、変わる働き方
新型コロナウイルスの感染拡大により、働き方が大きく転換したという方は多いでしょう。
そのひとつが
『テレワーク・リモートワークの導入』です。
これまで、テレワークについては、会社側の管理が行き届かない・セキュリティ面の不安・テレワークのためのツール導入コストがかかる・コミュニケーションがとりにくい、といった理由から導入をしてこなかった企業が大多数でした。
しかし、今回の新型コロナウイルスの感染拡大によって、会社に人が集まることで集団感染が起こり、会社の機能が停止してしまうというリスクに直面することになりました。
これまでテレワークの導入に否定的だった企業側も、感染拡大の防止のためにテレワーク導入に大きく舵を切るようになりました。
東京商工会議所のアンケート結果によると、東京都内の企業の
26.0%がテレワークをすでに実施しており、19.5%がテレワーク実施を検討中となっています。
企業規模の大きい企業や東京などの大都市圏を中心にテレワークの導入が進んでいることがわかります。
介護業界にもテレワーク化の波が
介護業界でもテレワーク導入の動きは一部で見られます。
ケアマネジャーが利用者宅を訪問し、ケアプランを作ったり、サービス担当者会議を開催したりする役割を担う、居宅介護支援事業所でもテレワークを導入している事業所があります。
感染拡大防止の観点から、利用者宅訪問によるモニタリングや、関係機関を一同に集めてのサービス担当者会議の開催が必須ではなくなったため、テレワークで電話対応を行う事業所が増えています。
訪問介護や訪問看護など訪問系サービスの事業所も、自宅から利用者宅へ直行・直帰する勤務形態をとるスタッフの割合を増やしています。
報告書や計画書作成などのデスクワークを自宅で行うよう推奨し、事務所内に人が集まる感染リスクを回避しています。
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テレワーク・在宅勤務を快適にする便利グッズ
テレワーク化が進む中、職場と異なる環境でのデスクワークをいかに快適にするかは大きな課題になります。
そこで、テレワークをより快適にするための便利グッズについて紹介します。
●オフィスチェア
まずはデスクワークを行うための椅子です。
在宅勤務では長時間自宅の椅子で座って作業することになるので、座って作業を行う環境を考える必要があります。クッション性の悪い椅子では腰痛になってしまうことも。
また、机の高さに合わない椅子を使うと非効率で、姿勢も悪くなるため、肩や腰などへの負担も大きくなります。
外出自粛期間は長期戦。長い時間を過ごす椅子については、身体に負担の少ないオフィスチェアなどを導入することをおすすめします。
クッション性だけでなく、背もたれやアームレスト、通気性など、様々な要素から自分のスタイルに合ったオフィスチェアを探すことをおすすめします。
●クッション
また、オフィスチェアだけでなく、クッションを選ぶことも重要です。
骨盤をサポート・耐圧分散など、様々な機能があり、選択肢も広がっています。
デスクではなく、ローテーブルなどで床に座って作業をする人には、オフィスチェアではなく、クッションや座椅子などを検討するといいでしょう。
●デスク周り収納用具
オフィスで働いている時は文房具などをデスクの引き出しに用意しておくなど、すぐに手の届くところで作業ができました。
しかし、自宅ではそうはいきません。自宅はあくまで生活する場なので、仕事をするための機能に特化した場所ではありません。
そこで、効率的に仕事ができるよう、
手の届く範囲の環境を整えることが重要です。
文房具などはトレーや収納ボックスなどでひとつにまとめ、在宅勤務での業務に移ると同時に、手元に持っていけるようにしておくといいでしょう。文房具をバラバラとデスクに置くと場所をとってしまい、作業するスペースが失われてしまいます。
デスク用の収納ラックがなくても、ポーチや小物入れなどを使って、文房具などをコンパクトにまとめておくと便利です。
●スマートフォン関連グッズ
スマートフォンを業務で使っている人は『スマホスタンド』があると便利です。
スマートフォンを使って通話やビデオ通話する時にも、スマホスタンドで位置を固定しておくことで、手をふさぐことなく、作業をしながらコミュニケーションをとることができます。
テレビ会議や電話での打合せなど、長時間の通話になりやすい場合はスマホスタンドを用意しておくといいでしょう。
また、充電器などもデスク周りに用意しておくことをおすすめします。
スマートフォンをはじめとする各種ツールを充電しながら作業できる環境を準備すると、充電切れのストレスなく業務を行うことができます。
なお、重要なデータなどを扱う場合、できれば雷サージ付きの電源タップを用意しておくといいでしょう。
●パーティション・カーテンなど目隠し
リモートワーク・在宅勤務で会議をする際に、ビデオ通話でのウェブ会議を活用する企業が増えています。
自宅にいながらも複数のメンバーと打ち合わせなどができるので非常に便利です。
ただ、気になるのはビデオ通話をする時に、
自宅の環境が丸見えになってしまうこと。
仕事相手にプライベートな空間を見られてしまうことに抵抗を感じている方は多いでしょう。
ツールによってはバーチャル背景(仮想背景)を設定できる機能がありますが、使用するツールによってはそういった機能がないものもあります。
カメラで見える範囲を
パーティションで仕切ることで、ビデオ通話する相手側にプライベートな空間を見せないようにするとよいでしょう。
パーティションなどは設置する場所も取ることから、
大きな布などで目隠しをすることもおすすめです。
また、
プライベートな空間と仕事の空間を分けることでオンオフを切り替えやすく、同居する家族にも、今は仕事をしている時間であることを理解してもらいやすくなるでしょう。
●小さなお子様には「タブレット学習」
小さなお子様がいるご家庭の場合、作業に集中できる環境づくりも重要です。
子供にとっては、仕事なのか、プライベートなのかの区別をつけることは難しいものです。
学校の休校措置や幼稚園・保育園の休園により、子供たちを自宅で見ながら在宅勤務をする方もたくさんいます。
タブレット学習ができるお子様向け教材等を購入すると、子供も夢中になって学習するようになります。
まねっこが好きなお子様たちは親の真似をするように集中して「お仕事・お勉強」をするでしょう。
子供が何かに夢中になれる時間を多くすると、在宅勤務の効率もよくなり、ストレスも少なくなるでしょう。
●タンブラー・水筒
仕事をするにも水分補給や気分転換は必要です。
すぐに手に取れるよう、お好みのドリンクをデスク脇に置いておくことをおすすめします。
特に、コーヒーや紅茶など、カフェインの含まれている飲料は覚醒作用もあり、仕事の効率も高くなります。保温性の高い容器にドリンクを入れ、デスク脇に置いておくといいでしょう。
テレワーク・在宅勤務で使用するデスクがオフィスのデスクよりも小さく、スペースが狭いという人は、もしぶつかって倒れてもこぼれないタンブラーや水筒など、ふた付きのものにしておくといいかもしれません。
●ストレッチ用品
同じ姿勢が続いて疲労もたまった時には、バランスボールやストレッチポールなどがあると体を動かしてリフレッシュすることができます。
在宅勤務になると、通勤の移動で歩くこともなくなるため、運動不足になる傾向があります。
普段は休日にジムやスポーツ施設で運動していたという人も、多くは休業しているため、自宅で体を動かすことが必要になります。
一人で運動するための健康器具を用意しておくことで、長期間にわたる在宅勤務による運動不足を解消していきましょう。
●除菌グッズ
在宅勤務であれば絶対に新型コロナウイルスに感染しないという保証はありません。
感染ルートを完全に断つことが重要です。
ウイルスを外から持ち込まないようにし、作業スペース回りを清潔にしておく必要があります。
次亜塩素酸ナトリウムの除菌スプレーや除菌シート、ウエットティッシュなどを使って、デスク周りを清潔にしておきましょう。
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大事なのは長期戦を意識し、備えること
新型コロナウイルスの感染はいつまで拡大を続けるのか、まだまだ見通しは立ちません。
感染ペースが減少傾向にある欧米でも自粛・休業期間を延長し、感染拡大の第二波に備えているため、世界的に見ても自粛や休業要請はまだまだ続くことでしょう。
テレワーク体制も長期戦になるものという認識をもって、必要と思われるものは早めに準備し、仕事が快適にできる環境づくりを進めていきましょう。