セルフメディケーション税制とは、医薬品の購入費のうち、年間1万2000円を超えた金額が、確定申告で戻ってくる制度。
セルフメディケーション税制の手続きにはレシートや領収書が必要になりますが、ネット通販で購入しレシートが手元にない場合、申請はできないのでしょうか?
自宅プリンターで印刷した領収書はNG
セルフメディケーション税制は、確定申告と同じ手続きで申請します。
自宅のプリンターで印刷した領収書は、セルフメディケーション税制の証明書類とは認められません。
ネット通販で医薬品を購入した場合は、通販会社などに問い合わせて、領収書を発行してもらう必要があります。
Q. 通信販売等で対象の医薬品を購入した場合、自宅のプリンタで出力した領収書等を証明書類として確定申告に用いることはできますか。
A. 自宅のプリンタ等で出力した領収書等は証明書類の原本として認められないため、確定申告に用いることはできません。通信販売等の会社に対し、改めて証明書類の発行を依頼してください。
(厚生労働省「セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)について」の『セルフメディケーション税制に関するQ&A』より)
通販サイトに領収書を送ってもらうことはできる?
セルフメディケーション税制の申告や確定申告をするには、領収書の原本が必要です。
領収書の発行方法を、主な通販サイトについて調べてみました。
●Amazon
「Amazonカスタマーサービス」にアクセスして、チャットで問い合わせます。
Amazonでは購入履歴から領収書が表示できますが、自宅プリンターからの印刷はセルフメディケーション税制・確定申告に使用できないので、カスタマーサービスから依頼します。
●マツモトキヨシ(オンラインストア)
納品書兼領収書が商品に同封されて配達されています。
領収書の再発行は、マイページからのダウンロード・印刷のみ。
セルフメディケーション税制の申請をするには、商品に一緒に送られてきた領収書が必要です。
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このように、領収書の発行ができるかどうかはサイトや店舗によって異なります。
購入したサイト・店舗で確認するようにしましょう。
私も申請できる?セルフメディケーション税制
セルフメディケーション税制の対象商品は全部で1,830品目(2021年2月17日調べ)。
風邪薬や胃腸薬、塗り薬、目薬、点鼻薬、湿布などの貼付薬、ビタミン剤など幅広い医薬品が対象になっています。
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セルフメディケーション税制対象医薬品 品目一覧はこちら(厚生労働省のHPに移動します)
セルフメディケーション税制では、家族が購入した医薬品の購入費をすべて合算することができます。
なお、
医療費控除とセルフメディケーション税制は同時に適用することはできませんが、『夫が医療費控除を受けて、妻がセルフメディケーション税制控除を受ける』のように、同じ世帯の別の人がそれぞれ申請をすることが可能です。