毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は、「台風でもヘルパーは休めない」という話題を紹介します。
4日から6日にかけて日本列島を襲った台風18号は、全国各地に大雨を降らせながら本州を東西に横断。静岡県や神奈川県の一部では、24時間の雨量が過去最大を記録するなど、大きな爪痕を残した。
今回の台風では、合計300万以上の世帯に避難勧告が出され、公共交通機関への影響も大きかったが、待つ人がいれば出向くのが訪問ヘルパーの仕事。都内の施設に勤務する訪問ヘルパーのHさんは、かつて台風が来た時に利用者のお宅を訪れて、大変不条理なクレームを付けられたことがあるという。
数年前に関東地方を大きな台風が襲った日、Hさんには数軒の訪問予約が入っていた。そのうちの1軒は、Hさんが回っている利用者の中でも一番遠い場所にあり、そこに辿り着くまでには大きな橋を渡らないといけないという過酷な条件。それでもHさんは、台風の中、自転車でそのお宅を目指した。
普段より大幅に時間がかかることを見越して早めに事業所を出発し、無事定刻までに利用者のお宅にたどり着いたHさん。普段なら呼び鈴を鳴らすとすぐに家族が玄関に現れるのだが、その日は何度呼び鈴を鳴らしても応対がなく、しばらくしてガチャリとドアが開けたのは、その日初めて会った中学生か高校生と思しき娘さんだった。
Hさん 「こんにちは~。ヘルパーのHですけど~」
娘 「ちょっとお待ちください」「お母さ~ん、ヘルパーのHさんって人が来たけど~」
そのようなやりとりがあってようやく登場したその家のお母さんは、開口一番こう言い放った。
「あれHさん、今日来たの? 来るなら連絡してよ!」
Hさんによれば、そのお母さんは、「今日は台風で私の仕事が休みになったし、子どもの学校も休みになったから、今日はキャンセルしたい」という旨のことを玄関口で言ったとのこと。Hさんが「それならきちんとキャンセルの連絡をして下さい」と抗議すると、先方はキャンセルの申し出を取り下げたものの、
「こんな台風なのに、来る方がおかしい」
「こんな天気なのに予定通りに来るなら、ちゃんと『行きます』と連絡するべき」
というような内容のことを言われ、すっかり腹を立てたHさんは、事業所に戻るなり今回の“事件”を洗いざらい報告。そうした甲斐もあってか、それ以降「台風の日には、車を持っているヘルパーに割り振る」というルールが出来上がったそうだ。
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