毎回、介護にまつわる問題点やちょっと困った介護スタッフの珍行動、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。
今週は、「余計な仕事を増やすヘルパー」について紹介します。
いま巷では、ツイッターで犯罪自慢をして“炎上”する若者が連日のように登場。「店内の冷蔵庫に入った弁当チェーン店店員」「ハンバーガーのパンの上に寝転ぶハンバーガー店店員」「ピザ生地を顔に貼り付けた宅配ピザ店店員」など、いたずら気分で不適切な行為を行って、なおかつそれをわざわざツイッターで不特定多数に報告し、非難にさらされる例が後を絶たない。
このようなバカ店員・バカ社員による、およそプロの仕事とは言い難いモラルを欠いた行動は、フォローの余地などないが、世田谷の某住宅ケアに従事するヘルパーのLさんによれば、犯罪でこそないものの、「介護の世界にも非難にさらされてもおかしくないヘルパーや会社はある」のだとか。Lさんによれば、彼が通う利用者のお宅で、こんなことがあったそうだ。
Lさんが定期的に訪れている利用者の中に、他のケア会社を併用している要介護のMさんという方がいる。しかし、Mさんの家に行くと、いつも決まってお願いされるのは、食べこぼしやそれに伴う汚れの始末。それとなしに聞くと、どうやら併用している他のケア会社（以下「N社」と仮称）がわざわざ作った仕事ということになるらしい。
Mさん曰く、N社は、ごはんを食べさせる際、Mさんが食べこぼしをしてもその掃除は一切せず、決められた業務（＝ごはんを食べさせる）だけを淡々とこなすのが常で、その後始末を誰がやるのか？」ということに関しては、“業務外”という姿勢を貫いているらしい。そして、ある意味分かりやすいことにN社は、身体のケアも相当に雑なようで、Lさん曰く「Mさんが精神的に不安定になった原因は、明らかにN社」なのだという。
こうした介護サービスへの不満を解消するために、都道府県や各自治体では苦情を受け付ける窓口を設けており、各市町村の介護保険担当部署や、各都道府県に存在する国民健康保険団体連合会などがそれにあたる。ただし、そもそも介護サービス事業者や介護施設には、利用者や家族からの苦情に対し、誠実に応対する義務があるので、不満や苦痛を感じた際には、我慢せずに速やかにその旨を申し出るのが良いだろう。
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