「面接で、採用したいと思う応募者とは、どんな人?」
介護求人ナビ編集部が介護事業者を訪問し、採用担当者にインタビューした「採用する人・しない人」企画。合否のポイントや、採用の裏側、担当者の本音などをズバリお聞きしてきました。
今回は、2015年~2016年に取材した記事の中から、注目の内容をピックアップ。好印象を持つ自己PRや、面接官の質問に隠されたねらいなどを、まとめてご紹介します。
*この記事の1回目、2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら
どんな「志望動機・自己PR」が、好印象ですか?
ほとんどの採用担当者が、面接で必ず応募者に質問する「志望動機・自己PR」。どういった回答に採用担当者は好感を持つのでしょう?
志望動機は「あまり大きく構えなくてもいい」と話すヒューマンライフケアの早田貴嗣さん
●自分なりの応募理由をしっかり説明できる人であれば大丈夫
応募理由はさまざまであっても、自分なりの理由をしっかり説明できる人であれば大丈夫だと言います。
「本当に就職したいと思っている会社であれば、その気持ちは伝わると思いますよ」
「たとえば、『おじいちゃん、おばあちゃん子だった』という理由もあるでしょう。あるいは、『ビジネスとして介護の可能性を感じています。そのなかでチャレンジしたい』という答えもアリだと思います。」
→ 日本介護福祉グループ 長谷川 現さん
●小さなことでも具体的に話してください
「(志望動機は)あまり大きく構えなくてもいいと思います。『高齢化社会を支えたい』と立派な動機を語るより、『目の前の一人の方に手をさしのべたい』という目線で語れるほうが大事です。
『おじいちゃん、おばあちゃんが大好きで』というほうが、本音が伝わりやすいですよね。小さなことでも具体的に話してください」
→ ヒューマンライフケア 早田貴嗣さん
●“たこ焼きをひっくり返すのがうまい”も立派な特技
「
趣味や特技など、自分の強みをアピールしてもらうと印象に残りますね。特にデイサービスはレクリエーションがあるので、得意なことを活かせると思います。利用者様に覚えてもらうきっかけにもなります。
たこ焼きをひっくり返すのがうまい、といったことでも立派な特技です(笑)」
→ ヒューマンライフケア 小野京子さん
面接で応募者にどんな質問をしていますか? その質問をする意図は何ですか?
多くの面接を重ねてきた採用担当者。応募者のスキルや人間性を見極めるために、面接でさまざまな質問をしています。その質問の裏にある狙いは? 何が合否のポイントになるのでしょうか。
「ビジョンや目標」は面接で必ず訊くポイントと話す介護NEXTの戸井田周一さん
●過去に何か問題があった時、どう対応したのかを確認
「面接では、
過去に何か問題があった時、どう対応したのかを確認しています。結果的に問題が解決していなくても、自分なりに向き合ったのなら評価します。問題にぶつかった時の対応とチームとして動くための強調性が大切だと思っています」
→ 社会福祉法人 奉優会 西啓三さん
●コミュニケーションにこだわることで、成功した体験談といった具体的なエピソードを聞く
「仕事での成功体験でもいいし、学生時代やプライベートのことでも構いません。友人と協力して結果を出し、その喜びを分かち合った体験談でもいい。それぞれのエピソードには人間性が出てくるんですよ。だから、そうした
具体的なエピソードを面接官とのやりとりのなかで深掘りしつつ、人間性を引き出していきたい。そこから、この方なら弊社に順応できそうだなとか、協調性やコミュニケーションの豊かさといったことを確認させてもらっています」
→ ココチケア 黒永雄樹さん
●明確なビジョンや目標があればあるほど、思いが伝わってくる
「(面接の場で)目標がすぐに言えなかったり、とりあえず扶養の範囲内でいいので…という方もいらっしゃいます。でも、そのような話の中からでも、その方がどういうふうに仕事をしていきたいのかが見えてきます。
明確なビジョンや目標があればあるほど、その方の思いが伝わってくるし、内容にも深みが出てきます。ですから、そこは必ず訊くポイントですね」
→ 介護NEXT 戸井田周一さん
次回は、採用担当者に聞いた「面接成功のヒント」をまとめてご紹介します。
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*掲載内容は取材時の情報です。
●志望動機や自分の長所、きちんと答えられますか?
→ 志望動機・自己PRのポイントや文例はこちらをcheck!
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