毎回、ちょっと困った介護スタッフの珍行動や、介護現場での珍事件などを紹介するこのコーナー。今週は「オープニングスタッフとして働くメリット」について紹介します。
最新施設は安全面、衛生面への配慮が充実
来るべき超高齢化社会に備え、全国各地で老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の建設が相次いでいる。新しい施設ができれば、当然必要となるのがそこで働くスタッフ。そういった施設でのオープニングスタッフとして働くメリットは何なのか? 介護施設の取材を続けているライターのTさんはこう語る。
「まず、一番分かりやすいメリットから言えば、設備が綺麗だということでしょう。建物や備品はピカピカですし、新設された施設は安全面、衛生面などでも細心の配慮が施されているはず。快適かつ清潔な環境で働くことが期待できます」
介護施設はどうしても「臭い」がこもってしまいがちだが、新設の施設であれば、そういった事態も避けられるはず。しかも最新の器具は、職員の負担を和らげるよう設計されているものも多い。同じ時間、同じ仕事をするなら、綺麗な施設で働くほうが気持ち良いと思う人は多いだろう。
しかしTさんは、オープニングスタッフとして働くことには、それ以上のメリットがあると語る。
同期としてフラットな人間関係が築きやすい
「最大のメリットは“人間関係”でしょう。施設がいくらルールやマニュアルを用意しても、結局、現場に即したルールを作っていくのはスタッフたち。オープニングスタッフの場合は、特に、『この施設は我々が作り上げた』という意識が強く働くのでしょうか。私が話を聞いた限りですが、オープニングスタッフは辞めない傾向が強いそうです。
また介護施設の職員は女性が多く、働いているうちに“仲良しグループ”ができやすい。グループは時に、派閥化します。その点、オープニングならば、最初は“派閥”もありませんし、“お局さん”もいない。皆が“同期”としてフラットな人間関係を築くことができます。これもオープニングスタッフとして働く大きな魅力ではないでしょうか」
弊サイト(『介護求人ナビ』)では、「オープニングスタッフ募集」という特集を設け、「オープン予定月」や「都道府県」で、検索が可能。求人の中には「未経験者可」「年齢不問」というものもある。仕事探しは、とかく時給や条件ばかりに目がいきがちだが、「オープニングスタッフ」に目を付けてみるやり方もありそうだ。
→ 介護求人ナビ オープニングスタッフ募集 特集
公開日:2016/6/6
最終更新日:2019/4/23