介護業界で転職を考えている人にとって、事業者が求める人材の傾向や採用で重視しているポイントは、ぜひ事前に知っておきたいところです。そこで今回は、オールライフメイトが運営する、介護付有料老人ホーム「グレースメイト松戸」の施設長・小林幸子さんにお話を伺いました。
*この記事の1回目、2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら
お話を伺った「グレースメイト松戸」の施設長・小林幸子さん。30年間、看護師として病院に勤務し、看護師長や看護部長など、管理職も経験。2015年7月から、グレースメイト松戸のホーム長として活躍中。
○●○ インフォメーション ○●○
株式会社オールライフメイト
介護付有料老人ホーム「グレースメイト」の設置運営/介護保険法による各種サービス事業/不動産取引業 他
本部:東京都豊島区池袋2-53-5 KDX池袋ウエストビル7F
TEL 03-5960-0183
株式会社オールライフメイト 公式サイト
「一人ひとりにまごころこめて」の気持ちでケアと向き合う
オールライフメイトは、千葉の松戸と東京の目白・鷺ノ宮・中村橋に、6つの介護付有料老人ホーム「グレースメイト」を運営している会社。グレースメイトが提供する介護サービスのベースには、会社の理念である「一人ひとりにまごころこめて」という言葉があると小林さんは言います。それは、スタッフひとり一人が「ホスピタリティ(おもてなしの心)」を大切にし、入居者を「ゲスト様」と呼ぶことにあらわれているそうです。
「私たちが大事にしているのは、ゲスト様の『個別性』。入居された後も、できるだけ今までと同じ暮らしをしていただくことを大切にしています。ご自宅での生活と同じようにおしゃれを楽しんでいらっしゃるゲスト様も多いんですよ。また、ゲスト様の趣味に合わせて、さまざまなレクを積極的に行っていますが、参加は自由。施設というよりも、グレースメイトという一つの街で暮らしていただく感じですね」
また、機能訓練やリハビリに力を入れていることも特長の一つだとか。
「リハビリ病院を退院後、グレースメイトに入居される方も多く、『病院と同じようにリハビリを受けたい』というご希望も少なくありません。そういったご要望に応えられるよう、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が連携し、リハビリを行っています。また、理学療法士や作業療法士が常駐しているため、車いすや寝たきりの方は居室でのリハビリも可能。これは大きなメリットだと思います」
理学療法士や作業療法士など、リハビリの専門家がいつも近くにいることは、介護スタッフにとってもいい影響があると小林さんは言います。
「専門家がいるという安心感があることはもちろん、リハビリを間近で見ることが介護ケアのスキルアップにもつながっていると思います」
介護・医療・リハビリの専門家によるチームケア。その中心は介護スタッフ
介護スタッフや看護師、理学療法士・作業療法士など、さまざまな専門家がチームでケアに取り組んでいること。そして、そのチームワークのよさもグレースメイトの特長の一つだと小林さんは言います。
「ゲスト様を一番近くで見ているのは介護スタッフです。だから『介護スタッフが動きやすい環境』を作ることが大切。看護師は医療の視点から、作業療法士はリハビリの部分から介護スタッフをサポートするという意識で動くことが大切だと思っています」
チームでケアに取り組むためには、コミュニケーションが大切なのだとか。
「ゲスト様の状態は日々変化しますから、こちらが決めたスケジュール通りにはいきません。例えば、ゲスト様が体調を崩してしまった時、食事や入浴の時間をずらして医療ケアを優先させるなど、フレキシブルな対応ができるのは、コミュニケーションがとれているからでしょうね」
スタッフ同士の仲がいいんですね、と小林さんに言うと、意外にも「それは違います」という答えが返ってきました。
「仲がいいと注意し合えなくなりますし、なれ合いが生まれます。その結果、サービスの質が落ちてしまう。スタッフ全員が『ゲスト様中心』に考えていることが、いい連携につながっているのだと思います」
次回は、研修制度などスキルアップのためのフォローや気になる待遇についてお話を伺います。
*この記事の
1回目、2回目、3回目、4回目(最終回)はこちら
●○● 介護業界で転職する時の 基本ノウハウ ●○●
介護求人ナビの求人数は業界最大級! エリア・職種・事業所の種類など、さまざまな条件で検索できます