連日感染者が増加している新型コロナウイルス。
職場で共用しているパソコンから感染が拡大したのではないかという報道もあります。
介護事業所や介護施設でも、職員がパソコンを共有で使用しているところは多いのではないでしょうか。
ウイルスの対策の基本は、
「持ち込まないこと」と
「広げないこと」。
テーブルやドアノブだけでなく、普段何気なく使っている物品も、定期的に消毒・除菌を行う習慣を付けるようにしましょう。
意外と忘れがち!こまめに消毒したい物品は
日々の介護業務中に、利用者さんへのケア前後に手洗いや消毒・除菌をこまめにして感染対策を行っているかと思います。
でも、ケア業務以外の時間にも、職員が共用で使うスペースや物品がたくさんあります。
パソコンのキーボードやマウス、タブレット、スマートフォン、デジタルカメラ、ナースコール、電話など、普段使う物でも消毒・除菌対策を意外と忘れがちです。
複数の人が素手で触る物については、定期的に消毒・除菌を行いましょう。
共用パソコンはどうやって消毒・除菌する?
複数の職員が共用で使用するパソコンは、丁寧に消毒・除菌したいもの。ですが、忙しい業務の合間に何度も掃除をするのは大変です。
・共用パソコンのすぐそばに除菌シートやアルコールスプレーを設置して、パソコンを触る前後の手指消毒を徹底する。
・清掃の時間に、共用パソコンのキーボードやマウスなどを消毒用アルコールや次亜塩素酸ナトリウムで拭き取る。
など、こまめに感染対策をするための工夫をすることがおすすめです。
他にも、「共用パソコンのキーボード部分にラップや透明フィルムをかける」「キーボードは使用する人ごとに取り換える」「パソコン入力は原則1人のみにして、個別のスマホやタブレットから入力する」などの方法もあります。各事業所・施設で続けやすい対策方法を見つけましょう。
■パソコン・タブレットなど精密機器の消毒・除菌の注意点
共用パソコンを消毒・除菌したくても、精密機器だから触るのが怖い、という人も多いでしょう。
パソコンやタブレットなどのアルコール除菌の方法や注意点について、パソコンメーカーから公表されているお手入れ方法をまとめました。
【注意点】
・必ず電源を切ってから掃除すること。
・パソコン本体に消毒液を直接スプレーしないこと。清潔な布に消毒用アルコールをしみこませて、拭き取るようにして掃除します。
・パソコンに付いているカメラ部分は、消毒液を使わないこと。
・消毒液で掃除をしたあとは、乾いた布で拭き取ること。
以上のことに注意して、パソコンのキーボードやマウスなど、素手で触る部分の感染対策を忘れないようにしましょう。